祥子先生が教えてくれました。
「『眠れる森の美女』には”the”が必要なんだよ」
「”the”なしの”Sleeping Beauty”では、ただの『眠り姫』になっちゃう」
「そう(英国ロイヤルバレエ団の)マリアネラが言っていた」
なるほど調べてみると『王女』という意味を含めるには定冠詞の”the”が必要なんですね。
一方、『美女と野獣』は”Beauty and the Beast”で”Beauty”に”the”か付かないのですが、こちらによると『王女』や『あの美女』というより『美しいもの(一般)とあの野獣』といったニュアンスだとか。
また、『くるみ割り人形』は”the Nutcracker”で”the”がついて、『白鳥の湖』は”Swan Lake”で”the”がつかない・・・。川や海には”the”を付けても、湖には何故か”the”を付けないんですね。
the Mississippi River(ミシシッピ川)
the Pacific Ocean(太平洋)
Michigan Lake(ミシガン湖)
※五大湖は”the Great Lakes”
英語って難しい!!!
祥子先生は、高校卒業の見込みができたところで、英国ロイヤルバレエ学校に留学しました。その時期に、裏方もイギリスへ祥子先生を訪ねる機会を得たのですが、祥子先生はちゃんとイギリス人と英語で会話しているんですね。(当たり前か・・・)
でも、よくよく聞いてみると、文法はめちゃくちゃ。文法中心に受験英語を教え込まれた裏方、中学時代の英語の先生が好きになれず、英語も大嫌いになってしまった裏方にとっては「それで通じるんだ」「これでいいんだ」と、目から鱗でした。
さはさりながら、”the”が必要なのか、必要でないのか、ただの『眠り姫』でなく『眠れる森の美女』であることを伝えるには、文法も大事ってことですね。
大谷翔平や三笘薫のように、海外で活躍する若者が次々出てきましたが、バレエを習っている生徒さんの中にも、海外留学を夢見ている方がいらっしゃると思います。
それには英語の勉強も大事、がんばりましょう!!!